ひよころ鶏園の鶏たち

名古屋コーチン

 日本人の方であれば、ほとんどの人が必ず名前を知っている日本で最も有名な地鶏です。

 名古屋コーチンは明治に生み出され、日本で初めて商用ベースに乗った日本最古の地鶏で、昭和30年代まで農家の庭先養鶏のニワトリとして横班プリマスロック等と共によく飼育されていた鶏でした。
 高度成長期を迎える以前の昭和30年代までは、戦後の復興の時期でもあり卵も鶏肉も非常に高価で、風邪をひいた時や、何か特別な時以外はなかなか卵を食べる事が出来なかったそうです。また、食べる時も家族が多い為キャベツなど野菜をたくさん入れ増量してみんなで食べていたという話を聞きます。
 昭和30年代以降、ゲージ飼いの白色レグホンの登場によって劇的に卵は安価で栄養のある食品になりましたが、農家の庭で屑米などを食べてのびのび育つ地鶏達の卵と、工業製品的に生産される卵との違いを生む事になり、

「昔のたまごは美味しかった」 

という話が生まれたのだと考えています。

 今の若い世代の方にはピンと来ないかもしれませんが、

<昔>                      <今>
・地鶏(名古屋や横斑など)        → 白色レグホン(又はボリスブラウン)
・平飼(放飼い)             → ゲージ(カゴ飼い)
・農家で収穫された米や野菜の残渣(ざんさ)→ 配合飼料(トウモロコシ主体の完全配合)

という3点だけ見ても、昔の卵は美味しそうですよね。

 ひよころ鶏園で養鶏する鶏は、愛知県の認証を受けた純系名古屋コーチンとなります。にいがた地鶏同様、産まれたばかりの初生雛から鶏園でゆっくりのびのびと育成しています。
 純系の名古屋コーチンの卵はやや小ぶり(53~58g/一般的なMは58~64g)の卵が多く、花の様なうっすらとした柔らかな桜色の殻によく磨かれた御影石の様な鉱物を思わせる小さな白斑が浮かぶ、他の品種では見られない大きな特徴があります。

特徴は、濃厚ですが癖がなく卵白の機能も当鶏園で飼養する品種の中で最も評判が良く、製菓関係や生卵の苦手なお客様に非常に好評です。


また、古くからの地鶏らしく非常に青草を好んで食べ、なおかつ母鶏のお腹の中でゆっくりと草の色素を貯める事が出来る為、他の品種より黄身の色が濃いのも特徴です。

 そして、ひよころ鶏園の特徴である人工飼料・ビタミン剤・抗生物質などを一切使用せず、地元のお米を中心とした餌づくりとのびのびと育む環境が、卵の臭いの原因となる糞や内臓臭さを感じさせないので、名古屋コーチンの本来の美味しさを味わう事が出来ます。

 卵のコクや濃厚さは色と同様に飼料で人為的に調整が出来ますが、ひよころ鶏園では卵の生臭さの原因となる配合飼料は一切使用せず、メチオニンやリジンなど必須アミノ酸の摂取の為に魚粉末も良質な鰹節粉末を鶏達が無理なく卵を産める必要最低限度しか給与しておらず、卵を濃厚な味にする目的での使用は一切していません。

 卵の色も味も自然なままです。お醤油などをドボドボとかけると卵の繊細な味はよく分からなくなります。ひよころ鶏園では、生臭さが皆無である事を非常に大切にして生産しております。

少量多品目の自然由来の飼料を、極力国産で鶏達に給与する事が自分たちの考える安心・安全であり、アレルギー等の原因となりえる物質の排除につながると、考えています。

のびのびと自由に大地を動き回り、地元で収穫されるお米など自然の飼料のみでゆったりと育んだひよころ鶏園の卵は、炭酸ガスをたっぷりと含んでうっすらと黄色味を帯びギュッと詰まったような白身が、山野草や乾草に由来する柔らかなレモンイエロー色の黄身をしっかりと包み込んで放しません。

 ぜひ、はじめは良質な天然塩(コチラ)などをほんの少し振りかけて、名古屋コーチンの繊細な味をゆっくりと味わってみて下さい。配合飼料由来の臭みやゲージ飼いで生じる鶏舎の糞の臭いなどが一切感じられない卵本来の風味が味わえます。

 昔食べられていた卵本来の味をきっと知って貰えるはずです。

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